J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

Journal of the Japan Petroleum Institute
Vol. 59 (2016) No. 3 p. 84-92

記事言語:

http://doi.org/10.1627/jpi.59.84

総合論文

二酸化炭素を炭素資源として利用する研究が近年,注目を集めている。しかしながら,その熱力学的な安定性のため化学反応に用いられるには様々な制限があった。本総説では,均一系遷移金属錯体触媒を活用した炭素–炭素結合形成反応を経る二酸化炭素固定化反応について,我々が見出した四つの反応を紹介する。ニッケル触媒を用いた例として,塩化アリール類のカルボキシル化反応およびアルキンのダブルカルボキシル化反応を取り上げる。これらの反応は,取り扱いの容易なマンガンならびに亜鉛粉末を還元剤として用いて温和な条件で進行する。銅触媒を用いた例として,ヒドロシランを用いたアルキンのヒドロカルボキシル化反応およびシリルボランを用いアルキンのシラカルボキシル化反応を紹介する。シラカルボキシル化反応では,ケイ素原子を含む環状ラクトンであるシララクトンが得られる。いずれの反応においても,反応条件の最適化,基質適用範囲ならびに反応機構の詳細について述べる。
Copyright © 2016 公益社団法人石油学会

記事ツール

この記事を共有