石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
超音波法およびソックスレー法を用いた粘土質土壌からの炭化水素の抽出
Saman C. BUDDHADASASebastian BARONEStephen W. BIGGERJohn D. ORBELL
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2001 年 44 巻 6 号 p. 378-383

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抄録

石油系炭化水素による土壌汚染は深刻な環境問題である。オーストラリアではそれら炭化水素の分析に適用される方法は多数あり, それぞれ広く用いられている。本研究では, 石油系炭化水素総量 (Total Petroleum Hydrocarbon, TPH) の分析のため, 特に超音波法とソックスレー抽出法を用いて中程度の揮発性を有するC10~C36の炭化水素成分の抽出を行った。炭化水素の抽出はガソリンスタンドから採取された50%以上粘土質を含む土壌84試料を用いて行った。土壌中の水分含量は6.9~32.7%であった。これらの土壌試料は超音波法, ソックスレー抽出法でそれぞれ抽出を行った。抽出物はFID検出器付きガスクロマトグラフで分析した。統計上の検定解析を行い, 粘土質土壌試料のTPH分析ではソックスレー抽出法の方が超音波法に比べ高い抽出率が得られた。TPH分析は超音波を用いた抽出法が頻繁に行われていることからこの差異は考慮を要する重要な知見である。

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