文献データベースや電子ジャーナル等のウェブベースの学術情報資源を活用するため, 特に自然科学系分野の学生に対する情報リテラシー教育は必須のものとなっている。東北大学附属図書館でも, 利用者に対する情報リテラシー教育の核となるものとして, 情報探索のための冊子体マニュアルの刊行を継続し, それをテキストとした授業を企画・運営している。一方, 現代社会の情報利用者は, サーチエンジンと無料のウェブ情報を信頼して優先的に利用する傾向があり, 大学の学習の中で図書館が提供する学術情報資源の利用をどのように浸透させるかが問題となりつつある。理工系大学の学習・教育というコンテクストを意識しつつ, ウェブ主流時代という認識から情報リテラシー教育を再構築する具体的な試みについて報告する。