植物学雑誌
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あづきニ於ケル二三因子ノ遺傳的性状ニ就テ
三宅 驥一今井 喜孝田淵 清雄
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1924 年 38 巻 445 号 p. 1a-9

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抄録

一、莖色ノ發現ニハ互ニ補足的關係ヲ保有スル、二對因子之ニ關與ス。雜種體ハ、兩性的ヘテロナルカ單性的ヘテロナルカニ依リ、次世代ニ於テ紅色莖ト緑色莖トハ、夫々 9;7 或ハ 3:1 ニ生ズ。
二、種子ノ色斑ニ關スルB•bトS•sトノ二對因子ハ、其ノ組合セニ依リテBSナレバ黒無地、bSハ赤無地、而シテbsハ赤姉子ヲ生ズ。然ルニBsハ黒姉子ヲ生ゼスシテ、斑姉子ヲ生ズ。コレ恐ラク因子ノ相互作用ニ依ルモノナランカ。
三、高稿•福山兩氏ニ依レバC•cB•bトノ間ニ約0.6% ノクロツス•オーバーヲ算スルリンケーヂ關係ノ存スルモノノ如キモ (但シ兩氏ノ算出セル交叉率ハ約3%ナルモコレハ計算ノ誤) 其ノ證據確實ナラズ。余等ノ實驗ニ於テハ一株モクロツス•オーバーニ依リテ生ゼルモノヲ見ザリキ。之レヲ以テ兩對因子間ニ於ケルリンケーヂハ甚ダ強度ノモノナルベク、或ハ兩因子ハ同一ナルモノト思考スベキガ如シ。
四、rsトノ間ニ於テモ、クロツス•オーバーヲ見ズ。故ニ前記cbトノ關係ニ於ケルト殆ド同樣ナル推論ヲ爲スコトヲ得ベシ。

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