植物学雑誌
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アサガオの花芽形成を支配する光条件について
VI. 自然薄明の影響
池田 勝彦滝本 敦
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1960 年 73 巻 863 号 p. 175-181

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抄録

自然条件下で, アサガオ子葉の日長感応に有効な日の長さを決める目的で実験を行なった.
すでに発表したように6), 暗期反応の初期段階は比較的光に安定で, 夕方100~200ルックスになった時(大体天文日没時) より暗期反応がはじまるものと考えられる. これに対して, 暗期反応の後期段階 (暗期開始後10~11時間目) は非常に光に敏感で, 1ルックス以下の光でかなり抑制され, 大体朝1ルックスに なった時 (大体常用薄明起時) に暗期反応が終了するものと考えてよさそうである.
すなわち日長反応に有効な日長は天文日長より約30分長い. しかし曇天の日には天文日長と, 日長反 応に有効な日長はほぼ等しくなる.

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