植物学雑誌
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低温条件で連続光を与えたアサガオの花芽形成 II. 培養基中の二, 三の要因の花芽形成に対する影響
木村 和義
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1963 年 76 巻 904 号 p. 351-358

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抄録

前報告でアサガオを低温で試験管内に培養すると連続光下でも花芽を形成することを発表した. 15°, 連続光下で30日間培養されたアサガオの花芽形成におよぼす種々の培養基の影響を調べた.
1) ショ糖濃度4~10%, pH 4.32~5.50, 寒天濃度0.75~1%の培養基が花芽分化に好適であった.
2) 無機塩を含まないショ糖寒天の培養基上でも花芽を分化する. しかしショ糖を含まない寒天のみ, または無機塩寒天の培養基上では花芽を分化しない. 0.05~0.1% KNO3またはCa(NO3)2を含むショ糖培地上では生長は非常に良いが花芽分化は阻害された.
3) グルコース, フラクトース, マンノース, マルトース, ラクトース, ラフィノースはショ糖と同じく花芽分化に効果があったが, キシロース, ガラクトース, マンニトーール, デンプンは効果がなかった.
4) ショ糖は低温処理期間に培地に与えられたときに有効であり, 低温処理後に与えても効果がなかった. また低温処理の前期に与えられた方が後期に与えたものより効果的であった.

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