植物学雑誌
Online ISSN : 2185-3835
Print ISSN : 0006-808X
ISSN-L : 0006-808X
インド洋および南極洋のクロロフィル含量について
市村 俊英福島 博
著者情報
ジャーナル フリー

1963 年 76 巻 905 号 p. 395-399

詳細
抄録

第5次南極観測の際, 海水中のクロロフィル含量測定のため, インド洋ならびに南極洋において表面海水を8l~12lろ過した. 帰国後これらの試料についてクロロフィルの定量を行なった. クロロフィル量は水塊の特性と密接な関係を持ち, 含有量は南極海域において最高値を示し, 亜南極海域がこれにつぎ, インド洋では著しく低い値を示した. クロロフィルaの平均含量は南極洋で0.15~0.6mg/m3, インド洋で0.02~0.2mg/m3であった. 全クロロフィル量は南極洋で0.4~1.2mg/m3, インド洋で0.1~0.3mg/m3で,これらの値は日本近海のクロロフィル量と比較すると, それぞれ親潮および黒潮の値に近似する.

著者関連情報
© 公益社団法人 日本植物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top