植物学雑誌
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Taxonomy and Chromosome Numbers of African Representatives of the Oryza officinalis Complex
Tuguo TATEOKA
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1965 年 78 巻 924 号 p. 198-201

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抄録

館岡亜緒: Oryza officinalis complex のアフリカ産の種類の分類学と染色体数国立遺伝学研究所で Oryza eichingeri として栽培されている2系統は, インドおよびアメリカ合衆国の研究機関からゆずられたものであるが, これら2系統は O. eichingeri ではなく, O. punctata であることが明らかにされた. これら2系統についてすでに沢山の細胞遺伝学的研究がおこなわれ, O. eichingeriは4倍体 (2n=48) でBBCCゲノムをもつものであると, 多くの論説にのべられているが, そのような研究結果は O. punctata にきせられるもので, O. eichingeri にきせられるものではない. 筆者は東アフリカで採集された真の O. eichingeri の7系統の染色体数を調査したが, すべて2倍体 (2n=24) であった. 一方, 同様にアフリカ産の種類である O. punctata のなかには2倍体と4倍体がある. 旧大陸産の O. officinalis complex の分類学において, 今後の研究をとくに要するものとして, 1) O. punctata の2倍体と4倍体の 関係, 2) O. eichingeri とセイロンにみられる2倍体の型との関係, 3) O. malampuzhaensis の種としての独自性の3点があげられる. (国立科学博物館第一研究部)

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© The Botanical Society of Japan
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