植物学雑誌
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ハヤトウリの種子における酸性, 中性および水溶性ジベレリン様物質について
小川 幸持
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1966 年 79 巻 931 号 p. 1-6

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抄録

ハヤトウリ (Schium edule) の種子に含まれているジベレリン様物質の分別とその量の変化を調べた. エタノール抽出物をアンモニア性ブタノールの溶媒を用いてペーパークロマトグラフィーをおこなうと三 種類のジベレリン様物質が認められる. (Factor I Rf O-0.26: Factor II, Rf O.26-0.53: Factor III, Rf O.53-0.80). これらの総量は開花後32日目に種子当り 0.75μg Gib. A 3 当量になる. Factors I, II およびIIIは各々水溶性, 酸性および中性ジベレリン様物質である.
酸性ジベレリン様物質は GA1-A7 のいずれかであると思われる.

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