植物学雑誌
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Cytotaxonomic Studies of Different Corchorus (Jute) Species I.
R. M. DATTAB. S. PANDAK. ROYM. M. BOSET. K. DE
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1966 年 79 巻 939 号 p. 467-473

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抄録

ツナソ属(ジュート)植物の細胞分類学的研究 Iツナソ属の11種について, 核型分析をおこなった. 種子を濃硫酸で 10 分間処理して水洗し, ペトリ皿のろ紙の上にまき, 2-3mm の根端をエスクリン飽和溶液で 8~10° で2~3時間前処理して ,酢酸アルコール (1:1) で 30 分間固定し, 2% 酢酸オルセインと 1 規定塩酸 9:1 の割合の混合液に入れて少しあたためて 1 晩つけておく. 翌日 45% 酢酸で余分の色素を洗い, おしつぶす. 各種について染色体の長さを測定し, A~E に分けた (第1表). Corchorus pascuorum だけが 4 倍体で 2n=28 であるが, 他は 2 倍体で 2n=14 である. C. pascuorum の体細胞では正常の 28 のほかに 26 と 27 の染色体をもつものが見られたし, C. asplenifoliusでは 14 のほかに6 倍体である 42 の染色体も見られた (第2表). これはLanglet (1927) がpolysornatic とよんだものに相当し, Battaglia (1955) の新しい術語, 偽倍数体 (pseudo-polyploid) または Malheiros-Garde and Garde (1950) の Agmatoploid と一致する. 単相核型で A2 B2 D3 のように示すとAが 2, B が 2, D が 3 ある核型式を示すので, 11 種について核型式と分布を示した (第3表). これをみるとこの属は単に分岐的でなくさらに複雑な過程を経て進化したものと考えられる.

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© The Botanical Society of Japan
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