植物学雑誌
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ツリフネソウの胚嚢の発生について
高尾 静代
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1968 年 81 巻 960 号 p. 310-317

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抄録

ツリフネソウの胚嚢の発生について調べた. 胚嚢発生はタデ型に属する. 反足細胞は短命である. megasporetetrad は, T型の一変型であると考えられる. 成熟した胚嚢の形は紡錘型である.この形は珠心の退化したあとがそのまま, 伸長してくる胚嚢によって占められたものであり, ホウセンカで西洋ナシ型の胚嚢が出来るさいに観察されたような特別な変形を行なわない. 極核はかなり大型であり, もとの核の体積の40倍から80倍にも達する. また, 胚嚢のほとんどの部分は, 発達した大きな液胞によって占められる.

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