日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
膀胱癌の治療後に膀胱限局性ALアミロイドーシスを発症した一例
佐藤 元己川畑 さゆき水野 伸彦大古 美治柳本 邦雄江澤 直樹吉長 恒明矢崎 正英
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2018 年 109 巻 3 号 p. 140-143

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抄録

膀胱アミロイドーシスは稀な疾患であり,約200例の報告があるに過ぎない.今回我々は膀胱癌の治療後に限局性結節性アミロイドーシスを発症した一例を経験したので報告する.患者は85歳男性,膀胱尿路上皮癌に対して経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)で治癒後に定期フォローされていた.膀胱鏡で粘膜不整を認め,膀胱癌の再発を疑いTURBT施行.病理組織診断は悪性所見なく,Congo-red染色で陽性を示し,アミロイドーシスと診断.免疫組織学的診断を追加し,最終診断は膀胱限局性ALアミロイドーシスであった.

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© 2018 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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