日本泌尿器科學會雑誌
Online ISSN : 1884-7110
Print ISSN : 0021-5287
精巣機能と温度環境
ヒト精巣DNA合成におよぼす温度の影響
中村 正広野々村 祝夫並木 幹夫奥山 明彦松田 稔園田 孝夫高 栄哲近藤 宣幸竹山 政美藤岡 秀樹山口 誓司松宮 清美長船 匡男
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1988 年 79 巻 10 号 p. 1653-1656

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抄録

ヒト精巣DNA合成におよぼす温度の影響を調べるため, 精巣組織を31℃, 37℃, 38℃で培養し, 3Hチミジン標識細胞をオートラジオグラプィーで分析した. その結果, 精巣DNA合成は精祖細胞および休止期第1次精母細胞のDNA合成を反映すると考えられた. また, 精祖細胞および休止期第1次精母細胞のDNA合成能は, 37℃, 385℃で31℃より低下していた. 従って, 37℃, 38.5℃の温度環境は, 少なくとも精巣に対する直接作用により, 精祖細胞および休止期第1次精母細胞のDNA合成を抑制すると推察され, さらに, 精巣温度が精子形成の初期段階に大きな影響を及ぼしていると考えられた.

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