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日本泌尿器科学会雑誌
Vol. 87 (1996) No. 3 P 714-717

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http://doi.org/10.5980/jpnjurol1989.87.714


我々は腎細胞癌術後のα-IFN療法中に薬剤免疫性溶血性貧血を経験したため報告する. 症例は61歳, 女性. 左腎腫瘍を認め当院紹介となった. 腎細胞癌診断にて手術を施行した. 術後7日目よりα-IFNの投与を開始した. 発熱や疼痛に対しては diclofenac, indomethacin を使用した.α-IFN投与開始後13日目にLDH, GOTの上昇, ヘモグロビン尿を認めた. ハプトグロビン, クームス試験などより, 免疫性溶血性貧血と診断した.α-IFN療法と diclofenac, indomethacin の投与を中止し, prednisolone (50mg/日) の投与を開始し, 軽快を認めた. 臨床所見, 特に直接クームス試験の推移より薬剤性免疫性溶血性貧血と診断した.
薬剤性免疫性溶血性貧血は腎細胞癌に対するα-IFN療法の副作用として注意すべきものと思われた.

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