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日本泌尿器科学会雑誌
Vol. 92 (2001) No. 6 P 624-627

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http://doi.org/10.5980/jpnjurol1989.92.624


患者は70歳, 男性. 頻尿と不完全尿閉を主訴に当科を受診した. 直腸診では, 直腸前壁に鶏卵大で弾性硬の腫瘤を触知した. 排泄性尿路造影では, 両側の高度な水腎・水尿管を認めた. 経直腸的超音波断層検査, 骨盤部CTスキャン, およびMRIでは, 前立腺と直腸の間隙に径5cm大の腫瘤像を認め, 前立腺および直腸との境界は一部不明瞭だった. 組織診のために行った針生検で前立腺平滑筋肉腫が示唆されたため, 膀胱前立腺全摘・代用膀胱造設術を行い, 一部直腸との剥離が不可能であったため直腸部分切除を加えた. 摘除標本の病理組織学的診断は, 直腸原発 gastrointestinal stromal tumor (GIST) であった. 直腸原発GISTは稀な疾患で, 前立腺と接している場合には前立腺平滑筋肉腫との鑑別が困難である.

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