抄録
前立腺癌にみられる neuroendocrine (NE) differentiation は予後不良の因子とされ, ホルモン療法抵抗性で非常に進行が早いことが特徴であり, いまのところ有効な治療法は確立されていない. 前立腺癌に NE differentiation がみられる頻度は, 10%から92%までの報告がありその見解は一定しないが, 前立腺の純粋な NE carcinoma は非常にまれである. 今回, 前立腺腺癌と診断された後, ホルモン療法施行中に治療抵抗性となり, 病状の急速な進行をみた2例の前立腺の NE carcinoma を経験した.