視覚の科学
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総説 眼鏡に関するシンポジウム
快適な累進屈折力眼鏡処方のコツ
梶田 雅義
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2008 年 29 巻 3 号 p. 99-102

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抄録

累進屈折力眼鏡(累進眼鏡)を快適に使用するためには,累進屈折力レンズに特有な収差に慣れる必要がある。近用加入度数が小さければ収差も小さい。初期老視のうちに累進眼鏡を装用しはじめることが最も望ましい。不幸にして,累進眼鏡を装用しないうちに初期老視の時期を過ぎてしまった場合には,装用初期には近用加入度数を極力抑えて処方し,累進眼鏡の装用に慣れた時点でパワー調整を行えば,適切な度数の累進眼鏡を容易に装用できるようになる。快適に装用できる累進眼鏡の処方のコツについて解説する。

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© 2008 日本眼光学学会
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