視覚の質を測定する重要性が浸透し,従来の視力検査だけでなくコントラスト感度が臨床でも広く測定されるようになってきたが,これらとは違う側面を評価する検査法として実用視力検査が開発された。実用視力検査は時間軸を考慮した検査法であり,運転やvisual display terminal作業など長時間の注視を要する状況での視機能を評価することができる。ドライアイの診療をはじめとして様々な病的眼においても応用されており,微細な視機能異常をより早期に検出できる可能性が示唆されている。また近年では近方視力検査にも同様の概念が導入されたり,明所だけでなく暗所での測定装置も開発され,興味深い新知見が得られている。更なる臨床応用が期待される検査法である。