2016 年 37 巻 3 号 p. 83-87
【目的】軽度から中程度近視の小学生におけるオルソケラトロジー (オルソ) の2年間の近視進行抑制効果を検討する。
【方法】対象は同一時期にエントリーしたオルソ群24例48眼,眼鏡を装用したコントロール群30例60眼である。経過観察期間はオルソ群2年3週間 (3週間はレンズを外した期間),コントロール群2年間とし,評価期間はオルソ群は日数調整をして,ともに2年間とした。検討項目は,調節麻痺下の他覚的等価球面度数,眼軸長である。
【結果】オルソ群とコントロール群において2年間の調節麻痺下の他覚的等価球面度数変化量は-0.56±0.64 D,-1.40±0.66 D (平均値±標準偏差) と有意にオルソ群の近視進行が少なく (p<0.01,t検定),眼軸長変化量は0.58±0.10 mm,0.72±0.11 mmと有意にオルソ群で眼軸延長が少なかった (p<0.05)。
【結論】近視を有する小学生において,オルソケラトロジーは2年間の観察期間内で近視進行抑制効果の可能性が示唆された。