2016 年 37 巻 4 号 p. 122-129
前眼部光干渉断層計であるCASIAがSS-1000からCASIA2となり撮影範囲や機能性が向上した。CASIAのトポグラファー機能は, 高度な角膜不正乱視に対しても正確かつ良好な再現性で評価可能である。更に角膜形状をフーリエ解析すると, 非対称性乱視成分や高次不正乱視成分で角膜不正乱視が評価できる。角膜不正乱視に対する白内障手術では苦慮することが多い。眼内レンズ(IOL)度数計算の問題もその一つであるが, CASIAを用いると正確な角膜形状データに基づいたIOL度数を求めることができる。