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視覚の科学
Vol. 38 (2017) No. 2 p. 22-29

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http://doi.org/10.11432/jpnjvissci.38.22

原著

薄明視での色弁別の特性について明らかにするために, 薄明視レベルの網膜照度, 0.07, 0.35, 0.71, 3.53, 7.07tdでの色弁別をFarnsworth-Munsell 100-hue testを用いて検討した。結果は以下のとおりであった。1)0.07~0.35tdの間の網膜照度レベルで, 色弁別は暗所視での色弁別の特徴が優勢となった。2)薄明視レベルで, 相対的に網膜照度が高く保たれている場合には黄青色混同軸に沿った色弁別の低下が生じた。3)網膜照度が暗所視レベルに接近するに伴って桿体色混同軸に沿った色弁別の低下が顕著となった。これらの結果は, 桿体信号がS錐体に媒介される色弁別に直接的に影響すること, また, 暗所視での明るさの手がかりが, S錐体の媒介する弱い色信号に匹敵する可能性を示唆している。

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