日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
Online ISSN : 1884-2321
Print ISSN : 1884-233X
原著
褥瘡に用いるドレッシング材の減圧効果の検討
渡辺 光子高橋 文子南雑 タミ
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2000 年 4 巻 2 号 p. 29-34

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抄録

 褥瘡に用いるドレッシング材の減圧効果を明らかにするため、9通りのドレッシング材を貼付した仙骨部の体圧を、2種のマットレス上で、内圧・外圧ともに測定した。対象は、32歳~66歳の健康者30名で、測定には簡易型体圧測定器を使用した。ドレッシング材は、➀四つ折りガーゼ5枚②同10枚③同20枚④二つ折りガーゼ20枚⑤ハイドロコロイドドレッシング材⑥ポリウレタンフォームドレッシング材⑦⑧⑨。①、⑤、⑥にそれぞれ生理食塩水10㎖を含ませたもの、とした。その結果、減圧マットレス(マキシフロート®)使用時は、9条件すべてにおいてドレッシング材を貼付したほうが、何もあてない状態よりも体圧は有意に上昇した。また、標準マットレス使用時には、4つ折ガーゼ20枚の条件のみで、体圧が有意に上昇した。以上より、減圧マットレス使用時においては、体圧を減少させる目的でドレッシング材を使用することは効果的でなく、かえってマットレスの持つ減圧効果を妨げる要因となることが示唆された。

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© 2000 一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会
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