日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
食卵の長期保存に関する研究
9. 市販ウズラ卵の内部卵質の季節的変化
田名部 尚子小川 宣子
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1975 年 12 巻 6 号 p. 282-285

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抄録

市販ウズラ卵を1974年5月より1975年4月まで毎月中旬に名古屋•岐阜地区の3店より購入してその卵質を調査した。卵黄高, 卵黄係数, 卵白高はいずれも著しい季節的変動を示し, 気温の上昇とともに低下し7月および8月に最低になった。また気温の下降に伴い高くなり10月から3月までは高い値を示した。
6, 7, 8月には腐敗卵の発生がみられ, 7月には25%に達した。このことから市販ウズラ卵は産卵後かなり長い期間 (20~60日) 経過したものが店頭におかれていることが想像された。

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