日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
ニュージーランドで試作された緑葉蛋白濃縮物の栄養的ならびに経済的評価
吉田 実星井 博
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19 巻 (1982) 1 号 p. 45-52

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抄録

ニュージーランドにおいて, ライグラスと白クローバの混播牧草から抽し出, 試作された緑葉蛋白(LPC)の養鶏用飼料としての価値を評価するとともに, 表3にまとめられた栄養的ならびに経済的なモデル条件のもとに, 経済的な角度からの評価を試みた。
LPCの化学的組成は飼料分析法により, 栄養価はヒナによる生物定量法によった。また, 卵黄着色効果を, ロッシュ•ヨーク•カラー•ファンにより測定し, 5点傾斜比法により, 黄色トウモロコシを1.00とする相対着色効果を求めた。総キサントフィル含量 (Xant.) と相対着色効果の積をキサントフィル力価(RXP)として示した。
サンプルは粗蛋白含量44.56%で, その蛋白価は, メチオニン添加で106であった。有効エネルギー2.89kcal/g, リン利用率64であった。LPCのXant., 相対着色効果およびRXPは, それぞれ1,560ppm, 0.70, および1,092ppmであった。
LPCの経済的評価は, 与えた条件に応じて, 4つの陰の価格として示された。Xant.の存在や効果を無視する場合, 73.38円/kgであった。鶏のRXP要求量0の場合もしくは, マイロの配合限界を25%に制限する場合, 74.24円/kgであった。RXP要求量22.9ppm以下のとき, 152.99円/kgであった。それが22.8ppm以上のとき, 382.80円/kgであった。
LPCの陰の価格 (y円/kg) と, マイロ/トウモロコシ価格比 (x1) およびRXP含量 (x2 ppm) との関係は(1)式で説明される。ただし, x1が1.0215を越える場合
y=74.24+1.02866(1.0215-x1)•x2……(1)
x1=1.0215とする。yはまた, 粗蛋白含量 (x1) とRXP含量 (x2 ppm) により, (2)式説明される。
y=19.72+1.224x1+0.07202x2……(2)

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