日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
視床下部破壊により過食を呈した鶏に糖負荷した場合の血糖値および遊離脂肪酸値の変動
園田 立信
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19 巻 (1982) 2 号 p. 89-92

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抄録

視床下部正中隆起部の破壊によって過食を呈した雄鶏を15時間絶食させ, 静脈注射および経口投与により糖負荷し, その後の血糖値およびFFA値の変動を調べた。
1. 静脈注射による糖負荷 (1.59/kg) によって, 血糖値は上昇し, その後低下して30分で投与前の値に近づいた。しかし, 過食鶏の場合に幾分早く戻る傾向にあった。経口投与による糖負荷 (5g/羽) では血糖値の変動は明確ではなかった。
2. 糖負荷後のFFA値をみると, 静脈注射および経口投与ともに, およそ半分に低下し, その後上昇して, 投与前よりも高い値となった。この場合のFFA値の低下は高血糖によるグルカゴン分泌の抑制, さらにFFA値の上昇は採血ストレスによるグルカゴン分泌の亢進が起こった結果と考えられた。
3. 過食鶏のFFA値は, 静脈注射および経口投与の場合ともに, ほとんど変化を示さなかった。これは視床下部破壊によってグルカゴン分泌が抑制されたためと考えられた。

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