大学生における衝動性と批判的ヘルスリテラシーの関連

抄録

【目的】大学生における衝動性と批判的ヘルスリテラシー（HL）の関連を検討した。【方法】大学生を対象にオンラインアンケート調査を実施した。批判的HL（高／低）をtest for measuring the ability to interpret medical information （TAIMI）により評価した。衝動性を認知的熟慮性―衝動性尺度を用いて評価し，得点の三分位で熟慮的 （T1） ／平均的 （T2） ／衝動的 （T3）に分類した。【結果】回答者は415名であった。ロジスティック回帰分析の結果，批判的HLと衝動性に有意な関連はみられなかった。TAIMIの質問6（グラフの読み取り）のみ有意な関連がみられ，衝動的な群で誤答しやすいことを示した （T3: オッズ比[95%信頼区間] = 3.01 [1.21–7.53]）。【考察】大学生の衝動性と批判的HLに関連はみられなかった。