食品照射
Online ISSN : 1884-3611
Print ISSN : 0387-1975
ISSN-L : 0387-1975
報文
長期保存中の照射食品に誘導されるラジカルの減衰挙動の解析
岸田 敬吾川村 翔栄中村 秀夫菊地 正博小林 泰彦鵜飼 光子
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 48 巻 1 号 p. 11-18

詳細
抄録
照射処理により誘導されるラジカルをESR計測し,長期保存中の減衰挙動を解析した。試料は黒コショウ,コーヒー生豆,朝鮮人参,強力粉,薄力粉,上新粉である。ESR測定によりg = 2.0に観測される信号は吸収線量の増加に伴い,信号強度が増していくことから照射誘導ラジカルであった。照射処理後,長期に保存することにより,ESR信号強度は減衰し,ほぼ安定した。照射終了直後から約3時間までに急激な減衰(1st stage)と,その後の穏やかな減衰(2nd and 3rd stage)に分かれた。反応速度論による解析により,早い速度で消滅するラジカルと,遅い速度で消滅するラジカルが少なくとも3種類以上存在することが示唆された。
著者関連情報
© 2013 日本食品照射研究協議会
前の記事 次の記事
feedback
Top