1977 年 22 巻 4 号 p. 125-129
幼若および成熟雌ラットに種々の量のTRHを皮下注射し,その後の血中TSH, LH, FSH量をラジオイムノアッセイにより測定し,以下の結果を得た。
1.TSH値は幼若ラットでは,TRH投与量と関係なく投与後5分で上昇し,回復に要する時間は投与量の増加に従って遅延した。成熟ラットでは,2μg以下の処理では投与後30分,20μg以上では5分で上昇し,一方回復に要する時間は0.2,2~20μg処理ではそれぞれ60および120分であった。
2.LH,FSH値はTRH投与によりほとんど影響を受けなかった。