2016 年 57 巻 1 号 p. 43-57
本研究は,留学生の魚食実態を明らかにすることで,養殖魚の輸出拡大に向けた訴求ポイントを探ろうとしている。その結果,中国に対しては「安全安心」を強調すること,養殖魚に対するイメージアップが必要であること,インドネシアやフィリピンに対しては機能性をアピールすることが売り方として有効ではないかと考えられた。また,ロジスティック回帰分析からは,水産物の消費において世代間格差はみられず,食材としての魚の位置づけも低くないことが分かったが,地域によっては日本の養殖魚の価値が現地では正当に評価がされない可能性もあることが分かった。このことから,ターゲットの意識にあわせたプロモーションが重要になることが示唆された。