地域漁業研究
Online ISSN : 2435-712X
Print ISSN : 1342-7857
報告論文
バナメイ集約養殖におけるViet GAP導入の現状
メコンデルタにおける疾病管理に着目して
グェン ティ キム ウィン佐野 雅昭久賀 みず保
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 59 巻 3 号 p. 146-156

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抄録

近年のベトナム全域におけるバナメイ養殖の増加は、疾病の発生を引き起こしている。それよってエビ養殖業者は経済的な損失を被っている。こうした状況のもと、ベトナムではVietGAPの適用が推奨されている。そこで本研究では、GAP導入産地とGAP非導入産地を事例対象とし、バナメイの集約養殖における疾病の発生状況と養殖業者による疾病管理の現状について明らかにする。そして両者の比較分析によって、今後の疾病管理のあり方について展望を考察する。調査方法は、ベトナムのソクチャン省およびベンチェ省において100名の養殖業者に対し聞取調査を実施した。調査の結果、GAP導入産地の疾病の発生状況は、非GAP導入産地に比べて深刻な状況でなく、バナメイ養殖はVietGAPを適用することでより効果的な疾病管理が可能となることが明らかになった。VietGAP導入は協同組合が受け皿となっているため、今後GAP導入が進むためには、バナメイ養殖業者による協同組合の組織化が必要であろう。

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© 2019 地域漁業学会
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