ある特定の成分を排出する複数の発生源の推定をおこなうために, 大牟田市においてハイボリュームエアサンプラーを使って浮遊粉じんの採取をおこない金属成分の分析をおこなった.
金属濃度データと風向データとから算出した方位別影響度と, 金属データの地点間相関マトリックスから発生源の方位性を見いだすことができた.
また, 金属データを因子分析することにより金属成分の分類とそれらの発生源を推定した.更にHammerleの“single source method”を使い同じような成分を排出する発生源の影響度の違いを明らかにすることができた.