外筒回転表面溶融炉は, 廃棄物の溶融・溶流を行う主燃焼室, 溶融物と燃焼ガスの分離および排ガス中の未燃ガスの完全燃焼を行う二次燃焼室で構成される.従って, 溶融炉の設計と運転操作の最適化を図るうえで, 主燃焼室における廃棄物への伝熱機構の解析は極めて重要な課題である.
そこで, 炉内主燃焼室における廃棄物への伝熱機構の解析と熱効率について検討を行った.外筒回転表面溶融炉主燃焼室における伝熱機構モデルを用いて解析し, 運転成績と比較・検討した結果, 炉天井を反射面とするガス輻射伝熱モデルの適用が妥当であること, 又, 伝熱モデルによって, 外筒回転表面溶融炉の処理能力を推定できることを明らかにした.