1988 年 17 巻 5 号 p. 312-318
現在用いられている雨水自動測定装置 (以下, 雨水測定機と略) によって得られる微小単位時間の雨水のpH, 導電率, 水温および降雨量の測定値をデジタルデータレコーダーに収納し, パーソナルコンピューターでデータ処理する方法を検討した.
本方法は一雨毎の1分間隔の測定値および降雨量を考慮したpH, 導電率 (25℃温度補正) の平均値, また, 1時間毎あるいは降雨量0.5mm毎の平均値が迅速に得られ, 種々の用途に役立つと思われる.
一雨毎に一括採取した雨水のpH, 導電率および降雨量の化学分析による測定値と雨水測定機によるこれらの測定値とは良く一致した.
雨水測定機による導電率からSO2-4およびNO-3濃度を推定することが可能であると思われる.