環境技術
Online ISSN : 1882-8590
Print ISSN : 0388-9459
ISSN-L : 0388-9459
海面ゴミ埋立処分地余水の生物学的窒素除去に関する研究
柳 秀林池 晶子古川 憲治藤田 正憲
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 24 巻 5 号 p. 306-308

詳細
抄録

(1) 固定化海水馴養硝化汚泥を用いて, NH4-N負荷量を2.0mg-N/g-pellet/d以下にとれば, 余水に含まれる窒素を90%の効率で硝化できた.又, 余水に無機炭素源を補填することで, 固定化海水馴養硝化汚泥の硝化能力が向上することを認めた.
(2) 固定化海水馴養脱窒汚泥は余水中でCH3OHを脱窒の水素供与体とした場合, 8.0mg-NO3-N/g-pellet/d以下の負荷量で90%のNO3-N除去率が得られた.
(3) 固定化海水馴養硝化活性汚泥と固定化海水馴養脱窒汚泥を用いる循環型の硝化-脱窒システムを構築し, 液循環比を3.0, 硝化ペレットと脱窒ペレットの湿重量比を1にとった条件で, CH3OHを余水のT-N濃度の2倍の濃度で添加することにより, 6.2時間の液滞留時間で余水の窒素を80%の効率で除去できた.

著者関連情報
© 環境技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top