関西文化学術研究都市の祝園地区 (光台) は学術研究施設 (学研施設) と住宅地よりなる, 複合都市として開発が進められている.今回, 学研施設のうち開業した4箇所を対象に, 排水計画との整合性を検証することを目的として, 排水原単位調査を実施し, 解析を行った.
その結果, 排水量原単位は人員数より延床面積を基準として算定を行うほうが, より適切であると考えられ, 5.1l/日・m2となった.また最大排水量は平均排水量の2.5倍であった.
これは, 平均排水量の2倍とした計画値を上回ったが, 全体の敷地面積を基に算定すると管路計画上問題はなかった.
この様な同時に複数の学研施設を対象とした排水の調査・解析については報告例が少なく, 今後, 各地で開発が計画されている学術研究都市及び各種研究施設の排水計画において参考になるものと考えられる.