2001 年 30 巻 10 号 p. 810-817
本研究では, 厨芥を水を加えながらディスポーザーにより破砕した後, 改良型の合併処理浄化槽に投入する実験を行い, 厨芥と生活排水の同時処理について検討した.その際に, 合併処理浄化槽内の水の移送方法を変化させ, 最適な運転条件に関する検討を行った.実験結果から, 厨芥投入後の処理水質は, 投入前の処理水質と比較して, ほとんど変化はなかった.また処理水質は, 一般的な活性汚泥法よりも低い値を示した.本実験における最適な運転条件は, 最終沈殿槽からし尿槽への水の移送をエアーリフトを用いて行い, それ以外の水の移送は全てオーバーフローで行う方法であった.