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不安症研究
Vol. 8 (2016) No. 1 p. 2-11

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http://doi.org/10.14389/jsad.8.1_2

原著

本研究の目的は,中学生の抑うつと不安,および社会的スキルの横断的および縦断的関連を検討することであった。中学生248名について,3ヵ月の期間をあけて,調査1(T1)と調査2(T2)の合計2回の縦断的調査を行った。まず,T1における階層的重回帰分析の結果,引っ込み思案行動から抑うつと不安に有意な正の回帰係数が確認された。一方で,向社会的スキルからは抑うつには有意な負の関連が示され,反対に,不安には有意な正の関連が確認された。次に,T2の抑うつと不安に縦断的影響を与えるT1の変数を検討するために,T1の抑うつや不安を統制した階層的重回帰分析を行った。その結果,T1の不安はT2の抑うつを悪化させることが示唆された。さらに,T1の引っ込み思案行動はT2の不安を悪化させる可能性が示された。最後に,中学生の抑うつと不安に対する社会的スキルの今後の研究と実践の課題が議論された。

Copyright © 2016, Japanese Society of Anxiety Disorder

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