2010 年 72 巻 6 号 p. 563-569
リアルタイム土壌センサの作業抵抗計測装置について調査を行なった。作業抵抗はチゼル及びシャンクに作用するシャンクを回転させようとするモーメントとチゼルに作用する水平および垂直分力として計測した。チゼルに作用する力を計測するため,圧縮専用ロードセルを用いた圧縮方式と引張圧縮両用ロードセルを用いた片持方式の2種類の装置を試作した。圧縮方式では,垂直方向分力により発生する摩擦力によりヒステリシスが観測された。片持方式では,水平,垂直分力でそれぞれ0.997および0.994の相関係数を室内実験で得た。片持方式を実装した装置でほ場実験を行ない,コーンペネトロメータの貫入抵抗と水平分力の間に0.661の相関係数を得た。