農業機械学会誌
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籾乾燥中における玄米の乾燥歪と胴割に関する研究 (第1報)
特に米粒の断面積の求め方と圧縮試験
小林 一三輪 精博松田 良一
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1976 年 37 巻 4 号 p. 551-556

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抄録

適期に収穫した品種, 東山38号のもみを, 硫酸濃度を変えて調湿したデシヶータ内に, 7日~10日間保存して, 含水率14.9, 16.3, 20.5, 22.2% (W. B.) に調製した玄米を用いて, 1軸圧縮試験を行ない, 玄米の圧縮応力, 歪, 圧縮弾性率を求めた。供試玄米は, なるべく原形のまま取り扱うことにして, 長軸の両端のみを短かく, 平行に切除して, 長軸方向に圧縮荷重を加えた。またもみのX線写真をもとに, 玄米の形状および長軸に鉛直な断面の形状について検討した。これらの結果を要約すると次のようになる。
1. 玄米の長軸に鉛直な断面の形状は, 楕円とみなすことができ, 圧縮試験片の平均断面積は, Sympson 公式を用いて求めた。
2. 圧縮試験において, 玄米が低含水率の場合には, 破断応力は大となり, その時の歪は小であった。高含水率の場合には, 歪が大となり逆の傾向を示した。
3. 応力―歪線図の直線部から玄米の圧縮弾性率を求めると, 含水率14.9, 16.3, 20.5, 22.2% (W. B.) に対して, 圧縮弾性率は, それぞれ65.7, 52.0, 44.3, 28.4kg/mm2となった。

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