農業機械学会誌
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農用車輪の設計理論に関する研究 (第2報)
ラグ前方面の作用特性と設計的考察
岸本 正井上 英二坂井 純松尾 隆明
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1990 年 52 巻 4 号 p. 11-19

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抄録

農用車輪設計理論解明のための基礎として, 前報で導いた車輪ラグの軌跡方程式を用いてラグ付車輪の運動シミュレーションを行い,“ラグ前方面”の作用解明を試みた。
ラグ前方面による土への作用部分を, ラグ通過による作用面積として2次元的に示した。これより, 作用面積と進行低下率, 上昇低下率等で表現される車輪の運動状態あるいはラグ形態との関係を論じた。また, 車輪回転に伴い, この面に平行および垂直に作用する力の合力方向が異なることを示し, ラグ前方面はころがり抵抗, 浮力発生と関係していることを設計の立場から明らかにし, ラグ前方面を踏面下部面あるいはリム外周円に取り付けるための“ラグ前方面取付角”に関する設計指針を得た。

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