農業機械学会誌
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養液内病原菌のオゾンによる殺菌
キュウリつる割病菌分生胞子の場合
松尾 昌樹
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1993 年 55 巻 3 号 p. 105-111

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抄録

養液栽培の無農薬化の一対策として, 養液内病原菌に対するオゾンの殺菌効果と, キュウリ植物のオゾン水耐性につき検討した。キュウリ Fusarium 属菌分生胞子を種々のオゾン水濃度に種々の期間浸漬し殺菌処理した。初期濃度0.25~0.4mg/lでは殺菌効果があるが, 0.1mg/lではなかった。処理時間の影響はどの試験区間にも有意差はほとんどなかった。これらのことを電子顕微鏡で観察し検証した。水耕キュウリの根を一時的に0.2~0.3mg/lのオゾン水に浸漬すると生育障害を起こすが, 0.1mg/lではほとんど障害は起きない。ゆえに定期的に養液をタンクに一時貯留し, オゾン濃度約0.4mg/lで処理後, 濃度の減少を待って還流する方法が実際的である。

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