前報で開発したアクティブ方式を導入した試作インライン式トレーラを用いて, ステップ応答試験と90度旋回試験を行った。
ステップ応答試験では, 非制御やリンク方式の制御を応用した場合には, けん引角度の応答はゆるやかで, 目標とする角度に対して漸近的であった。一方, アクティブ方式の場合には, 目標値への収束が速いことを確認できた。90度旋回試験においてトラクタ軌跡とトレーラ軌跡とのずれを比較したところ, 非制御やリンク方式では大きな差を生じたが, アクティブ方式では, 旋回初期に旋回内側に若干踏み込む現象が認められたものの, 全般的にはトレーラはトラクタ軌跡に良く追従していた。また, インライン式でのアクティブ方式の拡張として, オフセット角度の小さいオフセット式けん引作業機のアクティブ方式制御法の提案を行った。