2002 年 64 巻 3 号 p. 86-93
京都府の100m×50m水田及び石川県の156m×77m水田において, リアルタイム土中光センサーを用いたほ場実験を実施した。京都及び石川の水田ではそれぞれ1m×5m及び1m×10mの間隔で土壌反射スペクトルを観測し, 水分, 土壌有機物含量, 硝酸態窒素, pH及びECの空間変動をほ場全面にわたって推定した。さらにサンプリング間隔を変えて試験標本を作成し, クリーギング誤差を計算した。その結果, 積算クリーギング誤差はサンプリングサイズの増大と共に減少して最小値を示し, その後わずかに増加するかほぼ一定の値を示した。またそれぞれの土壌パラメータにつき, 最適なサンプリングサイズの存在をつきとめた。