従来機と同程度の作業精度を維持しつつ所要動力を低減することにより, より高速で作業できるロータリを開発した。本研究の成果をもとに, 高速耕うんロータリが市販化され, 水田を中心とした耕うん整地作業に利用されている。本報では, 1回転当たり3回切削するつめ配列より2回切削するつめ配列の方が土の抱込みが少なく, 水田の耕うんに適すること, つめ切削幅の増大により所要動力の低減が可能であるが, 砕土性能の向上が課題であること, つめわん曲部の切削角を大きくすることにより, つめ切削幅を広げた場合の砕土性能を向上させ得る可能性があることなどを見出した基礎試験の結果を報告する。