農業機械学会誌
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マシンビジョンを用いた作物生育量マッピングシステムの開発 (第1報)
連続画像の結合による作物列全体画像の作成
片岡 崇金子 利弘岡本 博史寺脇 正樹端 俊一
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2004 年 66 巻 5 号 p. 74-82

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抄録

本研究の目的は, ほ場作物の生育量マップを作成することである。本報では, 農用車両に搭載したカラーCCDカメラによって連続的にほ場の作物列を撮影し, その画像を結合することによる作物列全体画像の作成方法について検討した。画像中の作物部分の特徴量抽出にはCIVE (Color Index of Vegetation Extraction) と名づけた指標を用いた。そして, 画像中の作物の出現パターンから, 隣り合う画像の重複部分を検出し, 画像結合を行った。さらに, 作物生育マップの作成のために必要なほ場内での作物の位置の推定精度について検討した。約160mの作物列において, 約640枚の画像を結合した結果, 最大の誤差は±約1.5m, 誤差のR. M. S. の平均は0.8m以下であった。作物生育マップの作成のための十分適応できる位置推定精度であった。

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