農業機械学会誌
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自然背景中の果実検出 (第2報)
数学的形状記述と果実探索
リムシロラタナ ソムチャイ池田 善郎
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2005 年 67 巻 5 号 p. 54-60

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抄録

第1報では, 原色比 (R/G, R/B, G/B) の閾値処理と最大値・最小値フィルタを利用して, 自然背景中のパパヤ果実 (Carica papaya L.) の輪郭を抽出する方法の提案を行った. しかし, 重なりやノイズのような自然環境因子によって, 抽出輪郭は完全な閉曲線とはならなかった. この不完全な輪郭画像から果実の大きさと位置を得るために, まず果実の代表形状を決定し, それを空間周波数領域で人為的に変形させ, 探索対象の点列と変形形状とが一致する複数の形状を重心間の距離によってクラスタリングを行う. こうして得られた同一グループの平均形状で果実の大きさと位置を決定することができる.

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