農業食料工学会誌
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研究論文
トラクタ搭載型土壌分析システムの多項目多変量回帰モデル推定と土壌マッピング
小平 正和澁澤 栄
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2016 年 78 巻 5 号 p. 401-415

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抄録

トラクタ搭載型土壌分析システムを用いた多変量回帰モデル(MRM)推定と土壌マップは,化学性と生物性(有機物含有量)の12項目が報告された。本研究の目的は,交換性加里と乾燥密度を含む25項目のMRM推定と既往研究との比較および土壌マッピングである。

MRM推定には,334データを用いて2次微分前処理とPLS回帰分析(Full Cross Validation)を適用した。25項目のMRM精度は,決定係数(R2Val)が0.82~0.90,Residual Prediction Deviation(RPDVal)は2.35~3.25を得た。肥料三要素と生物性および物理性を含む25項目の高精細な土壌マップを示し,土壌管理情報としての付加価値を高めた。

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© 2019 農業食料工学会
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