人工臓器
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経皮的に埋入した水酸アパタイト焼結体周囲の組織学的変化
青木 秀希秦 美治赤尾 勝菊池 禮子
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1984 年 13 巻 3 号 p. 1131-1134

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抄録

骨や歯の無機質の主成分である水酸アパタイトCa10 (PO4)6(OH)2の焼結体は骨親和性に優れた新素材で, すでに人工骨や人工歯根への実用化が始まっている。本研究では, ボタン型にデザインした水酸アパタイト焼結体及び対照として用いた医療用シリコンゴムを数匹の成犬皮膚に経皮的に埋入した。そして, 埋入後2週, 4週及び12週目における皮膚の組織学的変化を検討した。その結果, 水酸アパタイト焼結体は皮膚組織に対して為害性が少なく, 良好な親和性を示すことがわかった。また, 感染もなく経皮的インプラント材料として有効である可能性が高いことがわかった。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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