人工臓器
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補助循環の臨床―IABPの適応と限界
横沢 忠夫大関 一岡崎 裕史中込 正昭林 純一大谷 信一江口 昭治吉井 新平
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1985 年 14 巻 3 号 p. 1146-1149

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抄録
過去6年4ヵ月間に216例の人工弁置換手術を行い, 18例(8.3%)にIABPを使用した。男12例, 女6例で, 平均年令は52才であった。18例中10例(生存率55%)が生存した。体外循環離脱時適応となった7例中5例がIABPより離脱したが, その後3例をMOFで失った。流量補助の時間が長い程IABP離脱に時間を要し, MOFの傾向があった。体外循環離脱後使用11例中8例が生存したが, 3例をIABPから離脱できずLOSで失った。IABP開始後もCIが低値にある症例もあり, 更に強力な補助手段が望まれる。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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