人工臓器
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コラーゲンスポンジを用いた新しい人工皮膚
大崎 健一小西 淳後藤 彰久小出 幹夫
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1989 年 18 巻 1 号 p. 151-154

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抄録

コラーゲンを主材料とした三層構造を持つ人工皮膚を作製し, ラット皮膚全欠損層に「移植」して, 組織学的に検討した。
本研究では, 化学架橋を施さない線維化アテロコラーゲンと熱変性アテロコラーゲンの複合物からなるスポンジが, ラット皮下で早期に線維芽細胞を呼び込み, 自身も疑似真皮様組織に変貌することに着目し, その高度な細胞親和性を利用している。
その結果, 単に真皮に類似した組織の形成にとどまらず, 表皮再生がなされ, それと共同作用のもと, 「基底膜」とrete ridge構造をも完成させることが判明した。これは真の意味で, 「人工皮膚」と呼ぶにふさわしいものであると考えられる。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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